Q:はじめてお便りします。
北海道の釧路に住んでいる50代の旅好きおばさんです。2006年1月2日から11日まで、オーストラリアへ行ってきました。
以前NHK TVで、開さんが桟橋を旅しているのを見てからずっと行きたかったので、いろいろ調べ、このホームページにたどり着き行ってきました。
パースからレンタカーを借りて、長年の夢だったバッセルトンに行くことが出来ました。バッセルトンは本当にすばらしいところでした。3日間滞在して毎日、桟橋を眺めました。一日の内でも朝、昼、夕方と桟橋の色合いが変化し、とてもすばらしい景色にただただ黙って見ているのですが、心が安らぎ、写真が苦手な私もデジカメでバチバチとシャッターを押し続けました。
夫と二人旅でしたが、今まで6ど行ったオーストラリアの風景の中で一番の景色でした。他にマーガレットリバーに行ったりし、ケアンズからリザード島という離島へも行きました。リザート島はちょっと宿泊料が高いのですがおすすめです。
今度はブルームの方へいきたいのですが、好いところありませんか。
これからも世界を旅して、すばらしい写真を撮り続けて下さい。
2006/2/ 名前 : takahasi setsuko
A:宍戸開からの答え
オーストラリアをポイントで移動されたようで何よりですね。夫婦二人して行ける旅はさすがのボクも経験がありません。
写真も沢山撮られた様ですね。そこで、一言写真にうまい下手はありません。何かを見付け、感じたものを感じたままに記録する。それでいいんです。
後で自分が見たり人に見せたりする時に、1フレーム、つまり額縁の持つ説得力を借りて見やすくする!これは自身の記憶力に幅を持たせ、やがては100〜1000の文字、言葉以上に何かしらの物事を語ります。
勿論、写真だけではなく、絵画、文章、音楽などなど自分に合う方法で構わないとおもいます。ボクの場合映像で表現する方が性に合っているみたいです。
プロみたいな綺麗な写真が撮りたい!とよく人は言うけれど、それはあくまでも不特定多数の人々に文句なく拝聴して貰う為であり、又必要以上に鮮やかだったり、明るかったり、人工的な後処理を加えていたりと、増長し過ぎる傾向がありますからね。何かの切っ掛けにはなるけれども、永遠に心には残らないでしょう。マクドナルドのメニュー写真を御覧なさい!絵の中のハンバーガーと実際に受け取ったモノとの違いが、ドレ程か…。そうなった時点でそれらは写真ではなく単なる商品、広告に成り得てしまう。仕事として割り切らないとやっていられないでしょうね。ボクを始め多くの写真家が苦悩するところのもの。まぁこれが資本主義の辛いところでもあります。
少し逸れましたが、オーストラリアに話しを戻しましょう。今度はプルームに行きたいとか?ブルームは我々日本人にとって大変縁のあるところなんです。それは戦前から真珠の養殖技術でもって友好を深めて来た歴史があるのです。ご主人に真珠の指輪をおねだりするには最高かも!
またその上下近郊にはシャークベイやイルカと遊べるモンキーマイヤ、南回帰線の南北を境にピタリと気候や風土が替わるポイントなど、数多くある入り江の海岸には40億年前から生き続けているストロマトライト(バクテリアからなる鉱物の一種)や、生きる人魚姫ジュゴンや外洋では運が良ければジンベイザメに出会えるかも!やはり日本とは異なり広いオーストラリアにはまだまだ見所が沢山ありますよ!
最後になりますが、一辺に多くを廻るよりも、シンプルに、時間に贅沢になることが大事です。人は楽園を求め旅をしながら彷徨い続ける生きものですが、本当の楽園とは自分の中にある!己の中を旅するっというのがさすらう旅人俳優兼写真家:五影/宍戸 開の助言でありモットーでもあります。
これからも素敵な旅をして下さいね!
P,S:最新情報!来る3月19日TBS系「世界うるるん滞在記」ニュージーランド偏、宍戸 開がマオリカイ(マオリの食物)を喰らう!〜 がオンエアーされます!どうぞお楽しみに!
|